.NET Framework 3.5 オフライン環境でのインストール方法

.NET Framework 3.5をオフライン環境でインストールする方法を紹介していきます。

Windows10より前のバージョンではデフォルトでインストールがされていたのですが、セキュリティの観点からWindows10以降のバージョンからは削除されています。

任意でWindows Updateよりインストールが可能となっていますが、オフライン環境下でのインストール方法は非常に分かりずらく一般的ではありません。

今回は.NET Framework 3.5をオフライン環境でインストールする方法を画像も使い丁寧に紹介をしていきます。

学べる事!
この記事を読んで何が出来るようになる?

オフライン環境のパソコンにおいて

  • .NET Framework 3.5をインストールが出来るようになります。

Windows10より前のバージョンであれば、最初から.NET Framework 3.5はインストーラ済みのため当該記事は省略が可能です。

目次

.NET Framework 3.5をオフライン環境でインストールするためには?

パソコン

  • オフライン環境のパソコン(.NET Framework 3.5 をインストールするパソコン
    • 数量:1台
    • オフライン環境パソコンのため、Windowsバージョンは何でもOKです。
  • オンライン環境のパソコン(OSをインターネットからDLするためのパソコン
    • 数量:1台
    • オンライン環境パソコンはインターネットに接続出来るものであれば指定は特にありません。

パソコン周辺機器

  • USBメモリ
    • 数量:1台
    • オンライン環境からオフライン環境のパソコンにデータを移すために必要となります。
    • OSデータ(6.5GB程度)を保存する必要があります。8.0GB以上の容量の多いものが望ましいです

フォーマット形式によっては、フォーマット化(完全消去)が必要となります。可能な限り空のUSBを用意してください。

.NET Framework 3.5のデータを入手する

Windows11のISOデータを入手する

STEP
下記のリンクからWindows11ディスクイメージをダウンロードサイトにアクセスする。
STEP
「ダウンロードを選択」のプルダウンメニューから「Windows11(multi-edision ISO)」を選択する。

※ 同じものが選択肢にない場合はあるものを選択してください。

STEP
「ダウンロード」を選択する。
STEP
「製品の言語の選択」から「日本語」を選択する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7943b641ecdaeead384ed510776c247f-e1714463744984-871x1024.png
STEP
「確認」を選択する。
STEP
「64-bit ダウンロード」を選択する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 99925bc230b828b40dc1bc081e3fb73a-e1714463724628-919x1024.png

Windows10のISOファイルをダウンロードしたい場合は下記の記事を参考にしてください。

USBのフォーマット確認及び設定

多くのUSBはフォーマット形式がFAT32に設定がされていますが、FAT32では4GB以上のファイルは保存が出来ません。

したがってフォーマット形式を確認し、異なればUSBのフォーマット形式を変更する必要があります。

フォーマット形式特徴
FAT32殆どのOSで読み書きが可能であるが、ファイルサイズは4GBまでの制限がある。
exFAT殆どのOSで読み書きが可能であり、ファイルサイズの制限は無い
NTFSWindows7以降で読み書きが可能となり、Macは読み出しのみ可能。
ファイルサイズの制限は無い。

フォーマットを行うとUSBに保存されているデータは初期化がされます。データが保管されている場合は必ずデータを移してからフォーマットを実施ください。

USBのフォーマット形式を確認

STEP
使用するUSBにおいて、右クリックで「プロパティ」を選択する。
STEP
「ファイル システム」を確認する。
  • FAT32の場合は、このまま次の手順へ。
  • 「exFAT」の場合は、USBにISOファイルをコピーし、こちらの手順まで飛んでください。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: dfbb3570857bb6bbbf2743c091d92a66.png
STEP
使用するUSBにおいて、右クリックで「フォーマット」を選択する。
STEP
「ファイル システム」において、「exFAT」を選択する。
STEP
「開始」を選択する。
STEP
警告が出てくるので、「OK」を選択する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 37024d9c7f74c66b5635de87bc3624fc.png
STEP
フォーマット完了後、ISOファイルをUSBへコピーする。
STEP
ISOファイルの入ったUSBをインストールするパソコンへ接続する。

Windowsインストーラの準備とバージョン確認

WindowsインストーラのISOデータをマウント

STEP
ISOデータが入ったUSBを「オフライン環境のパソコン」へ接続する。
STEP
ISOファイルを右クリックし、「マウント」を選択する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ce7f43c48fc0f1da81d0aff499f94603-1024x719.png
STEP
下記画像のようにマウントが完了すると、ISOファイルの中身が見えるようになる。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: bcbafb31f702fc6b3c337e4bb82f4953-1024x775.png

現在のWindowsバージョンを確認する

STEP
Windowsボタン横の検索機能を使い、「winver」と検索する。
STEP
検索結果の中から「winver」を探し選択する。
STEP
「バージョン」を確認し、先ほどUSBへダウンロードしたものと同じものかを確認する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 2e1c5c7dc4ed8077009dfd637c3527db-1.png

同じバージョンで無い場合は、先ほどマウントしたISOファイルの中の「setup.exe」をダブルクリックし、インストーラーに従って、バージョンをアップデートしましょう。

※ バージョンが一致しない場合は、後のインストール手順でエラーが表示されてしまいます。

Windowsインストーラから.NET Frameworks 3.5を入手する

コマンドプロンプトを管理者権限で起動

STEP
Windowsボタン横の検索機能を使い、「cmd」と検索する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: _IP_13.png
STEP
検索結果の中から「コマンドプロンプト」を探す。
STEP
「コマンドプロンプト」を右クリック、「管理者権限として実行」を選択する。
STEP
下記画像のような画面が出てくる事を確認する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 3cad0ad0a70b3c7d468d7ede132224fc-1024x534.png

データのフォルダアドレスを確認する

STEP
「DVDドライブ\sources\sxs」フォルダにアクセスする。
STEP
フォルダ内に下記データが入っていることを確認する。

「microsoft-windows-netfx3-ondemand-package~31bf3856ad364e35~amd64~~.cab」

バージョンによっては名称が多少異なるかもしれません。

STEP
フォルダアドレスをコピーする。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 59e5d2b5d857319ec0aededee768a721-1024x789.png

コマンドプロンプトでコマンドを入力する

STEP
コマンドプロンプトへ下記のコマンドを入力する。

赤線部分はコピーしておいたフォルダアドレスを入力する。

Dism /online /enable-feature /featurename:NetFX3 /AIl /Source:"F:\sources\sxs" /LimitAcces
STEP
実行結果としては下記画像のようなログが出力される事を確認する。

エラーが出ている場合は、ISOファイルのWindowsバージョンと現在OSのWindowsバージョンが一致していない可能性が高いです。今一度、こちらの部分をご確認ください。

.NET Frameworks 3.5の有効化

コントロールパネルを開く

STEP
Windowsボタン横の検索機能を使い、「cont」と検索する。
STEP
候補の中から「コントロールパネル」を探し選択する。

「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く

STEP
コントロールパネルの「プログラム」を選択する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: c29cd9e9351d3cc1c8ba939815049025-1024x558.png
STEP
プログラムと機能の「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択する。

「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0を含む)」の有効化

STEP
「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0を含む)」のチェックボックスが有効化されていることを確認する。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: bb289f3b45238002cdbddcf124c0e230.png
STEP
「OK」を選択する。

最後に

お疲れさまでした!今回は.NET Framework 3.5をオフライン環境下でのインストール方法を紹介しました。

一度パソコンに入れておけば以降は気にする必要が無くなりますので、必要なパソコンにはまとめてインストールをしてしまいましょう!

お疲れ様でした!
まとめ
  • Windows10 以上のOSでは.NET Framework 3.5がセキュリティ上含まれておらず、別途インストールする必要がある。
  • オフライン環境で.NET Framework 3.5インストールするにはWindowsインストーラから抽出する。
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